三週間

三週間が経過した。

 

 

 

正確に言うと三週間と五日間。

最初の五日間は遊びに遊んで、博物館や美術館、カフェ、古着屋などを巡った。

 

 

引越しをして、想像の何倍も良かった新しい住まいに満足して眠った。

 

入学式は、特に何もなく、普通に行った。一人で会場に入り、一人で写真の列に並び、軽く友達ができて、先輩に対しては失言をした。パンプスで足が終わりを迎え、帰り道は靴を脱いでストッキングで坂道を歩いた。

 

その後は調子が良かった。友達と学校帰りにタピオカを飲んで、宿泊研修でもそこそこ広く知り合いができた。履修登録は完全勝利し、授業も初回ブッチしたことを除けば素晴らしいスタートを切ることができた。

 

そしてバイトが決まり、水商売を始めた。初めての職場としてはとてもいい場所(だと思う)で、精神的にもストレスなく、肉体的にもハードすぎない業務内容であるため今の所問題はない。

 

 

ちらちらと引っかかりが出始めたのは新歓のあたりからだろう。

キラキラ女子大生への一歩として、運動部のマネージャーを希望して新歓に参加したが、コンパで食中毒&履修状況と練習時間の不一致がありやむなく入部を断念した。

 

これにより空けていた時間をバイトに回そうと思い、シフトを増やし新しい職場にも応募した。掛け持ちの職場は少し気を遣うがまあやっていけるかなくらいの感じで、不安はまだある。初日の客に恵まれ、接客自体はとても楽しかった。二日目は暇で、少しミスもあり凹んだ。シフトがたくさん入れず店側に申し訳ない気持ちはあるが、そういうのは関係ないと割り切るべきだろう。

 

 

メンタル面では、自己肯定感の高まりと不必要な好意への嫌悪感がせめぎあっている。ネ友、学科の同級生、客と、好意を向けられることが嬉しくもあり気持ち悪くもありな人々と接している今は、いつ病んでもおかしくない不安定な心持ちだ。

この嫌悪感と戦うことが課題であり試練だ。選ぶ側の人間であることに誇りを持ち、同時に選ばれる側の人間でもあると自覚し驕りを捨てる。難しいがこれまでの人生で徐々に付いてきている力だ。

現在もモヤモヤと戦っている。負けたくない。病みたくない。

 

 

 

 

 

きっと給料が入ったら精神衛生はかなり高水準を保てるだろう。